終末 A.I.

データいじりや機械学習するエンジニアのブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

VariationalでEnd2EndなDialogue Response Generationの世界

この記事は、自然言語処理 #2 Advent Calendar 2019の24日目の記事です。 Open-Domain Dialogueや非タスク指向対話、雑談対話と呼ばれる領域において、発話データのみを使用したEnd2Endな対話応答生成を試みる歴史はそこまで古くなく、[Ritter et al+ 11]や[…

End2Endな対話システムの評価指標

この記事は、Qiita 自然言語処理アドベントカレンダーの2日目です。 1日目は jojonki さんによるゼロから作った形態素解析器Taiyakiで学ぶ形態素解析でした。 この記事では、End2Endな対話システムの評価指標、特に応答文生成の自動評価指標に注目して、どの…

CNNの精度向上手法のモデルサイズによる効果の違いを調べてみた

画像認識タスクはDeep Learningにより大幅に精度が向上してきた分野です。 1クラス500枚・100クラスの分類を行う必要がある、比較的難易度が高めのCIFAR-100ベンチマークでも、最新の手法であるGPipeやEfficientNetでは、テストセットにて90%を超えるAccurac…

ニューラルネットワークを使用した対話システム (2)〜機械読解質問応答システム〜

本記事は、「Neural Approaches to Conversational AI*1」を元に、ニューラルネットワークを使用した対話システムについて解説する記事の二回目です。 前回の記事では、対話システムの概要とKnowledge Base質問応答システムについて説明しました。 ksksksks2…

トポロジカルソートと強連結成分分解でWikipediaの特定カテゴリー配下のページをすべて取得する

Wikipediaの特定カテゴリー配下のページをすべて取得するためには、整理されていないグラフデータ特有のいくつかの問題に向き合う必要があります。 一つは、Category:カツラ科と糸井の大カツラのように、サブカテゴリーにはページへのリンクが含まれているが…

ニューラルネットワークを使用した対話システム (1)〜Knowledge Base質問応答システム〜

対話システムは、QAチャットや音声アシスタントなど、様々なところで使用されており、 また、GoogleのDialogflowを始め多くの独自対話システムを構築できるプラットフォームが数年前から続々と登場してきています。 しかし、これらの公開されているシステム…

「AIって何ができるの?」に答えることがなぜ難しいのか

一応、機械学習エンジニアという肩書で働いているということもあって「AIって何できるの?」と仕事中に質問を受けることがよくあります。 画像認識などの具体的なものを示して、「こういうタスクならできます」と返すことが多いのですが、 具体的過ぎて、AI…